2009/06/15

ネオテニー・ジャパン—高橋コレクション

●ザ・現代アート・イン・ジャパン●

1000点以上におよぶという高橋コレクションからなる展覧会。いわゆる現代アートがいっぱい。過去の展覧会でみたことのある作品もチラホラ。あー、これも高橋氏のコレクションなのね、あ、これも。とつぶやきたくなるほどの、コレクション。欲しいと思ったって、そう簡単に手に入れられるものではないと思うのですが、まだ今ほどの知名度がないうちに、集めたのでしょうか?プレスリリースには1997年からコレクションを始めたってあるけれど、すでにそんなにお手頃な値段ではなかったかと・・・たぶん。草間(今回は展示されていないけど)、奈良、村上・・・。つい、お医者様はそんなに儲かるのかしら、なんて考えてしまいます。


会場でちらっと読んだカタログには、名和晃平の代表作を持っていないことがちょっと恥ずかしい、といったことが書かれていて、そんな風に思うのかと驚きました。
とにかく、日本の現代アートを見たい!っていうときに、安心感のある作品群なので、おすすめです。ネオテニー(「幼形成熟」の意)というネーミングのとおり、現代アートが敬遠されがちな難解な要素の少ない作品ばかり。女子高生のいう「カワイイ」のノリで見れる作品がほとんどで、楽しみやすい展覧会だと思います。


●オドロイタ!●

展示室の入り口は、なにやら怪しい黒いカーテン。めくって中に入れといわんばかりに大きな矢印が貼ってありました。普通、挨拶文があって、外のガヤガヤした感じを残しつつ展示が始まる・・・といったつくりですが、いきなりカーテン。???と思いながら、でも先に何があるんだろうとワクワクしながら展示が始まりました。


●きゅん●

鴻池朋子は3つの作品を構成したインスタレーション。《惑星はしばらく雪に覆われる》のオオカミのしっぽの先にいるてんとう虫に胸きゅん。今回の展示の主役なくらいに胸きゅんです。鴻池さんの女の子の面を見たような気がしました。
華美すぎず、可愛すぎず、シュールすぎず、ストーリー性も有りすぎず無さすぎず、しっかりと強く存在しているのに上手く言い表すことのできない感覚がとても好きです。
オペラシティでの個展がとっても楽しみです。ショップで売っていたオオカミのぬいぐるみがとってもキュートでした。


●いろいろイロイロ●

公式サイト・MySpaceブログ

ここまでがっつりやっていることに驚きました。ブログは公式HPを更新するよりも手軽だからというのもあるかもしれませんが・・・。TVでCMも流れてました。これでアートに馴染みのない人も興味をもってくれるといいです。

アーティストによる解説がダウンロードできるようになっているので(しかも無料!)、普段音声ガイドを借りない私も今回ばかりはiPodに入れて会場で聞いてきました。話している内容にも作家さんそれぞれの個性が感じられました。

ブログには出品作家の他の展示の情報も載っていたりするので、ちょっと便利です。そして、あちこちで同じ時期に展示が行われることを考えると、高橋コレクションの内容がまさに現代のアートシーンにリンクしているのだなあと思います。ちなみに、ブログを読む前に私が今把握していただけで、秋山さん鴻池さん千葉さん、佐伯さん、工藤さん秋山さん、村山さん、それと名和さんがエルメスで・・・


●リクエストするならば・・・●

現代アートとしては十分な質量の展示なので「ごちそうさまでした!美味しかったです!」という気持ちですが、欲を言えば高橋氏がどうしてこの作品を購入したのか、とか、どこが好きなのか、とか、そういったことも知りたかった。好きなものを集めている、らしいのですが、「高橋コレクション」として高橋目線をもう少し楽しみたかったと思います。せっかく音声ガイドをネットで配布しているのだから、もうちょっと面白くもできたかな、と。

また、まだ美術館で紹介されていないような若手の作品もいろいろ持っていそうなので、そういったものも展示してもらいたいです。神楽坂のギャラリーも白金のギャラリーも行けずじまいだったので、日比谷のギャラリーに期待。


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ネオテニー・ジャパン—高橋コレクション
@上野の森美術館
2009年7月15日(水)まで
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久しぶりの上野の森美術館。昔倉庫だったところが綺麗にガラス扉がついていてびっくり!

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