2010/11/24

泉太郎展 こねる

●こねるつもりがこねられる●

街を行き交う人々を眺めていたり、離着陸する飛行機をひたすら眺めていたり、そういうことが好きな私は、飽きずにずっと泉太郎の映像に見入ってしまいます。それはきっと、繰り返しや反復のリズム、映像の中に広がる“ただひたすら感”に心地よさを感じるからだと思います。

泉さんの作品は、映像と一緒に使用済みとなったオブジェクトがそこにあるから面白い。ここで黙々とコネコネこねていたのかと思うと、同じくその場で黙々と作品としてそれを眺めている自分さえもが可笑しく感じてしまうのです。

役者であるオブジェクトたちは見慣れたものばかりで、日常の中に作品を生み出すような生活をしたいなぁと思わせてくれました。いつもの暮らしが実はちょびっとユーモラスで、無駄な動き、無意味なこと、くだらないこだわり、そんなものが溢れた暮らしはさぞかし楽しいことだろう。
コネコネこねくりまわした毎日を送りたいなと、くすっと笑いながら思う展示でした。

泉さんの作品は大好きだけど、まだまだ泉太郎初心者の私は、こねくりまわされた気分です。


●それでもわたしなりにこねてみる●

広い会場にたくさんのインスタレーションが広がる展示。どれも見ていて飽きることがないので、なかなか見終わらない。常に名残惜しい気持ちで次の作品に進むという超スローペースでのんびり見てきました。
タイトルと作品の関係性がいまいちつかめないのが、まだまだなところ。

《鳩》2010→遠隔自己申告的似顔絵。
《フィンランド》2007→種も仕掛けもありありだけど、イリュージョン!
《無題》2010→ふんふんしてる泉さんの後ろ姿にきゅん。展示の度にふんふんするのか、今回これっきりなのか。。。
《生き埋め》2010→鍵盤カーペット。分身の術を使えるようになってもう一度みたい。
《小さなキャミー》2010→だいたいの予想はついたけど、まさか中で固定されているとは。思わず、吹き出す。女性の足がどうなったのかも気になる。。。


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泉太郎展 こねる
@神奈川県民ホールギャラリー
2010年11月2日(火)→11月27日(土)
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ハンドアウトの合い番が、☆とか■とかの記号なのも可愛くて。
会期を延ばしてほしいけど、《生き埋め》的に無理なんだろうなぁ。こんなに短い会期なんてもったいない。

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