2009/06/22

秋山さやか「あるくゆく 日暮里ーヒグレー谷中」

●てくてく、ちくちく●

歩いた軌跡を地図に縫い印していく秋山さんの作品。

これまでいろいろな町の記憶をみてきたけれど、知っている町はさらに面白さが増します。
谷中の町を中心に、日暮里の生地屋さんやボタン屋さん、千駄木の駅周辺やくねくねのへび道。
記憶で町並みを辿りながら作品を眺めていると、それだけで楽しくなってしまう。


起伏のある谷中の町は、この季節、歩くとしっとり気持ちよく暑くなります。そんなことを感じながら、目と頭で、町をぐるり、くねくね、よっこらしょと散歩しました。ちょうど先週、歩き回ったのをイメージしながら。

ここのギャラリーは、谷中銀座から少し奥へ歩いて行きます。ほんとにこの先にギャラリーがあるのかしら・・・?と不安になりそうなところ。そうやって歩いて辿り着いたところに、今歩いてきた道が印されているって、なんだか嬉しくてワクワクします。

屋上にラクダがいることが目印のギャラリーにはちゃんとラクダが縫い付けてありました。
同じボタン屋さんで同じボタンを買っていたことがわかったり。

とっても気になるオブジェクトは、そこで何が起きたのか、想像の世界へ連れて行ってくれます。
知り合いの家のところに赤い車があったけれど、赤い車買ったのかしら?なんてね。

公開制作をみたかったな。いろいろお話をしたかったです。

秋山さんの作品をみていると、普段、何気なく歩いている道も、素敵な道にみえてきます。
日常ではいろんなものを見落としていて、気付くべきものにも気付けていないのかもしれません。

歩くという当たり前すぎて無意識になってしまう行為ですが、ちょっと周りに目を向けて、咲いている花に季節の移り変わりを感じたり、ネコと友達になってみたり、番地を数えてみたり、面白い看板をみつけたり・・・
キョロキョロ歩く。そういう歩き方を歩行の基本にしたいと思います。

急がずにゆっくり、ただそれだけでいいのかもしれません。
散歩に出掛けたくなりますね。


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秋山さやか「あるくゆく 日暮里ーヒグレー谷中」
@HIGURE17-15CAS
2009年6月28日(日)まで
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地下室が素敵なギャラリーなので、今回展示はないけれど、入れたらぜひ潜ってみてください。
屋上も素敵なので、スタッフの方にお願いしたら、もしかしたら昇れるかもしれません。
下町の匂いぷんぷんです。

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