2011/06/09

画家たちの二十歳の原点

明治から現代までの作家たちの二十歳の頃の作品を集めた展覧会。

今から100年前の若者も、私たちと同じようにこれから自分の生きる道について、決意をしていたのは今と変わらない。画家たちの、ことばの中には強く共感するものもあるし、思いが重なり涙が出そうなものもあった。

しかし、今と違うのは、その決意の大きさ。

ヨーロッパに学びにいくのにも、船で数ヶ月かけて行く。人生は短く、インフルエンザで多くの人が命を落とす時代。
二十歳の時分で「生きる」ことに対しての構えが私たちと違うのは当たり前だと思う。それでも、我が身を省みざるを得ない。
会場には年配の美術ファンのような方々が多かったけれど、もっと若い人、それこそこれからアートをやっていくんだと思っている美大生にはみてほしい展覧会。

時代を追うごとに、表現手法や題材も、自由になっていくのがわかる。技法的にも社会的にも変わっていき、「美術とはこういうもの」という枠組みのようなものから抜け出して、理性的な表現から感情的な表現へ、外面的なものから内面的なものへと変化していくさまが、まだ若い表現からも伝わってきた。

昔に比べて、今は何でも「アート」といってある程度受け入れられてしまっている世の中だと思う。間口が広くなるのはいいことでもあるけれど、生温い部分もある。そんな中で、100年前の若者たちが決意したのと同じだけの心意気をもって生きたいと思う。


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画家たちの二十歳の原点
@平塚市美術館
2011年4月16日(土)→6月12日(日)
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自分自身と向き合う二十歳という年頃の作品は、自画像が多かったな。

▶下関市立美術館(2011年6月18日→7月31日)
碧南市藤井達吉現代美術館(2011年8月9日→9月19日)
足利市立美術館(2011年9月25日→11月13日) に巡回予定

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