2012/02/08

カイユボットにお熱

ブリヂストン美術館の新収蔵作品のお知らせ
嬉しくてしかたない!カイユボット!

一般にはあまり知られていない(と思う)カイユボットですが、印象派、しかも彼らが戸外で描き始めた頃にとても重要な役割を持っていた人。私は高校生のときにシスレーについての課題研究をすすめる中で知った画家です。

《ヨーロッパ橋》1876 プティ・パレ美術館, ジュネーヴ

彼の構図は独特で、視点の置き方がとてもユニーク。
はじめは他の印象派の絵と比べると異質だなーと思っていたのだけど、その異質さのツボにはまったのが、大学生のとき。ゼミの課題で彼の作品を選んだことがきっかけでした。

絵画の構図の分析の課題で選んだのは、《ヨーロッパ橋》。見る人の視線をぐっと画面の奥に引き込むような構図はカイユボットの絵によくある手法ですが、この作品では消失点が交差していて、遠近法がかなり誇張されて使われていることがわかりました。
そして同じようなことをしている論文(英語だから当時ちゃんと理解しきれなかったけど...)を先生に教えてもらい、同じようなことを思う人がいたことが嬉しかったりもしました。

《床削り》1875 オルセー美術館, パリ
新しい時代が始まったパリの街を生き生きと描いているなぁと思ったものです。

彼の絵画は、視線好き(おかしなフェチ)の私にとって、たまらない作品ばかり。画集を眺めているだけで、気分が上がってくるくらい。真俯瞰に通りを見下ろしたものや、ド正面からボートを漕ぐ人をとらえたもの。静止している絵画の中で、視線の動きを感じられる、そんな特徴があります。

ああ、回顧展やらないかなぁ。画集を開くたびにそう思います。
《パリの通り、雨》1877 
シカゴ美術研究所, シカゴ

ちなみに、
http://caillebotte.net/
でいろいろあります。

気持ちをグイッと引っ張られる絵画に出会うことは少ないのだけれど、彼の作品はほとんどが引っ張ってくれる。
フィーリングが合うんだよね。きっと。ほんと好きだもの。

だからブリヂストン美術館がカイユボットを所蔵したなんて嬉しすぎるニュースに心躍り、展覧会が待ち遠しくてしかたがないのです。

大学で何をやっていたのか、説明するのが難しいのだけど、
こういうことやっていたのですよ。いわゆる「美術史」とも
また違ったこと。絵画の構図、遠近法、空間表現...そんな観点から
作品を考えていくことをやっていました。三角定規とコンパスで
ガシガシ絵画に線を引いたり、ね。