2012/11/05

さわひらき Whirl


《Hako》2007

スクリーンに映る画は本当のことのようで作りもの。ちょっと不思議で不可解な夢をみているような気分。
さわひらきの作品をみた最初の記憶は2005年の横浜トリエンナーレで、その時からずっと変わらない印象だ。

毛布に包まってごろんと寝転がりながらみたい。という感覚も変わらない。
ネコになりたくなってくる。陽だまりにいるのと同じ。

どの作品も内容を読み取ることが私にはできない。否応無しにぼんやりしてしまう。
眼や耳はただの入力装置で、光と音は記憶や心の奥底に届いてそこで何かが起きているかもしれないけれど、それを意識することができない。
何度みても新しい気づきがある。

そういう気持ちの良さがある。

今回初めて気付いたのは、音。隣の作品の音が聞こえてくる環境で、複数の音をよく聞くことによってあらためて音に意識を向けた。デールバーニングの音。

展覧会のタイトル「Whirl」は会場をまわりながら映像を体感することにかけてつけられたそうだけど、調べてみたら「めまいがする」とか「頭がぐらぐらする」という意味もあって、本当にそのとおり。私にはこっちの方があっているかもしれない。
最後、微睡みから覚めて意識を漂わせる人の映像に自身が重なった。


《For SAYA》2010
《Silts》2009

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さわひらき Whirl
@神奈川県民ホールギャラリー
2012年10月23日(火)→11月24(土)
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※会場内撮影可でした。