椿会展 2009

●オンナノコのイメージ●

優しく、柔らかいイメージの作品たち。
女性を演出する化粧品の資生堂への私が持っているイメージは、ちょうどこんなかんじ。


伊庭靖子や丸山直文の絵画は、休日にちょっと遅く起きた朝の柔らかい陽射しや、滑らかな肌触りのシルクや、優しい香りのするキャンドルや、穏やかなハーブティーの温かさを感じます。
何も予定のない午後に、リラックスタイムを過ごすときに眺めていたい作品です。

祐成政徳のインスタレーション(というのかな?)はいきなり始まりました。
資生堂ギャラリーは階段を降りていく行為によって、賑やかな銀座の街からアートの世界に潜っていく感覚があったのですが、階段を降りようとしたところでもう作品が始まっていて、すこし焦った・・・
置いてある林檎からはオノ・ヨーコを彷彿とさせますが、彼の作品すべてが林檎のフレッシュな黄緑色で、爽やかな香りがしているようでした。むにむにっと触ってみたくなる作品です。

塩田千春の《無意識の不安》からは、今の自分を客観的に見たような気分になりました。
作業をしているミシン台を取り囲む黒い糸。部屋の隅にも広がって、自分から発したものに覆われてしまっているような感覚。
自分が選んで進んでいる道を信じてはいるけれど、それには何の保証もなくて、ふとしたときに襲われる大きくはないけれど確かな不安。普段は不安なんて感じていないし、前途洋々だと思っているのに。
そんな自らを投影してしまう作品でした。


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椿会展 2009
@資生堂ギャラリー
2009年6月21日(日)まで
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