千住博

静かな、音が聞こえてこない滝。

薄い鑞が幾重にも重なっているような、滑らかで柔らかい滝。

時間も季節もない。

でも、水が流れている滝の絵。




そんな印象を受けました。


ずっと滝を眺めていると、水の落ちる音に慣れてきて、無音になるときの感覚に似ています。


たとえどんなにギャラリー内がうるさかったとしても、絵の前に立つと、周りの雑音が消える感じ。

フォーリングカラーズのシリーズは、静かだけど、ポップな感じ。このいろいろな光りの色の滝をすべて合わせると、白い光の中の滝になるのかしら?と思ってみたり。


この感覚、どこかで味わったことがある。。。と考えてみたら、杉本博司の松林図や三十三間堂と似た感覚です。

今回展示されている松風荘の襖絵の滝の絵は、この先、アメリカのフィラデルフィアでの永久展示となるので、日本で見れるのは今回だけです。きっと、オランジュリーのモネの睡蓮の部屋のようになるんだろうなあ。それをもう一度見てみたいです。


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 千住博 「フィラデルフィア『松風荘』襖絵を中心に」
 @山種美術館
 2006年12月02日 〜 2007年03月04日
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最近けちんぼの私が迷わず図録を買った展示です。