塩田千春展

●赤い糸●

天井から垂れる赤、白いドレスから滴れるように伸びる赤。

「赤」という色は、とても攻撃的で、とてもエロティックで、とても温かい。


花嫁をイメージさせる白いドレスとそれを犯すような赤い紐。
純潔を失った少女のようでもあるし、たくさんの運命の赤い糸が伸びているようにも思える。
天井をつたうように広がるのは、赤い蜘蛛の巣のようで、捕らえられたら心も身体も染まってしまいそう。触れなくとも、身体の隙間から赤が染み込んでくるような、そんな感覚。けれど、心地よさがある。
白と赤の対照的な色は、怖くもあるし、美しくもある。

身体にまとわりつくような空気を持った作品。

塩田さんの作品から受ける印象はそんな湿度のある部屋に入れられた感覚だ。


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塩田千春展
@ケンジタキギャラリー
2009年6月27日(土)まで
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