ジム・ランビー アンノウン・プレジャーズ

ランピーのしましま考

※本当はラン”ビー”だけど、”ピー”って思い込んでいたら、ランピーってイメージが離れなくなりました。

ランピーに与えられたスペースの床一面がしましま。階段もすべて。
美術館の緩いカーブに合わせた扇形のしましまは、途切れることなく、
ずーっと繋がっている。


展示空間に足を踏み入れた瞬間、目から入ってくる情報が溢れてしまって、
頭の中も心の中もショートしてしまった。ぽかん。
ここまでしましまに襲われるとは。

入り口で、撮影NG、触るのNGのという説明を受けても、
そんなこと吹っ飛んでしまうくらいに、
しましまに意識を持っていかれてしまう。
作品に力があるってきっとこういうことだ。

しましまにつられて、導かれるように、歩いてしまう。
立ち止まることを意識的にしないと、ついつい歩みを進めてしまう、そんなかんじ。
空間はしましまによって境なく続いていて、
(壁とか床の端とかで途切れているだけで、全てのしましまがつながっているのはすごい!)
チラシにある「音楽をかけると、いろんな境界がなくなっていくようにかんじられるよね」
という、ランピーのいう音楽の感覚というのは、こういうことなんだろうと思う。
つい、歩きつづけてしまう、彷徨ってしまう感覚。しましまの中を漂い続けたくなる感覚。
以前、オペラシティで小舟に乗って漂う気分になったのは、ランピーの思うつぼだったのだろう。

まずは視覚をパンクさせてから、ウロウロ。
しましまにクラクラ。
そのあとのんびりお茶をするのがよし。
日中の陽射しと夕暮れの陽射しで展示の表情が変わるので、
しましまの空間を漂うだけの、何にもしていないように思える時間を過ごすだけで十分楽しい。


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ジム・ランビー アンノウン・プレジャーズ
@原美術館
2009年3月29日(日)まで
→5月10日(日)まで延長
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