内藤礼 color beginning

●しん。●

ほんのりピンクは女子色なのだろうか。
ちょっと前まで、内藤さんは男性とばっかり思い込んでいたのに、すっかり女の子気分になれました。
男性と思っていたのは、直島のきんざの建物のせいかもしれない。内藤さんの作品と初めて向き合ったのが、直島でした。

今回の展示では、これまでのインスタレーションがところどころに配置されるなか、薄い色の平面が並んでいます。初めて見る内藤さんの平面。
ライトに色がついているのかと思うくらいの儚さ。儚さはこれまでの作品と同じだなとおもいます。
これまでの透き通った感じはそのままに、ピンクの色面が優しい春でした。
beginning。次の色は何色だろう。楽しみです。

触れると壊れてしまいそうな、とても繊細で、でもその奥に強さを感じる内藤さんの作品が大好きです。
雪が積もった日の朝の「しん」とした空気や、卒業式を控えた誰も居ない「しん」とした体育館などに似た感覚を覚えます。
パンフレットによれば、彼女は「気配」を追い続けてきた。もしかしたら、その「気配」が私の思う「しん」なのかもしれません。そういうセンシティブな感覚を持ち続けていきたいと思います。

ぜひ、「気配」を感じとってきてください。


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内藤礼 color beginning
@GALLERY KOYANAGI
2009年5月16日(土)まで
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