shiseido art egg 今村遼佑展〈ひるのまをながめる〉

●ちいさなものの存在感●

しんとしたギャラリー内の空気感は、内藤礼の作品空間を思い出す、私の好きな感覚。

とんとん、ぴかり、ぱさ、ことん。とてもささやかな小さなモノたちのつぶやきのような音や光。
パンフレットにある『ささやかな気配を添えること』という言葉そのままに、おや?というところに存在する。

須田悦弘の小さな小さな雑草を見つけるような、そんな気分にも似ています。

もの自体は何の変哲もない日常的なもの。ほんとに特別なものじゃなくて、普段は見落とされてしまうようなモノたちが、ギャラリーの空間を浮かび上がらせている、といった感じ。

小さいながらにも、一生懸命に感じるその動きは、ガリバーの小人のようだったり、大都会に生きる虫のようだったり。無機質なものでも呼吸をしているように思えて、そんな風にここから世界を見渡せば、優しい気持ちになれるかもしれません。

どうってことのないものが、とても可愛く、愛おしく見えてくる展示でした。

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shiseido art egg vol.5 今村遼佑展〈ひるのまをながめる〉
@資生堂ギャラリー
2011年2月4日(金)→2月27日(日)
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