彫刻家 エル・アナツイのアフリカ

土の匂い、人の手の温度、蓄積された時間。

そういう目に見えない事が目に見える作品。それは作品の持つ力。

エルアナツイは素材が内包するパワーを、制作作業によって引き出していると言っていたけれど、引き出されたパワーはそのまま作品に残っている。工房で作業する人々だけでなく、遠く離れて作品を目の前にしている私たちにも伝わる力。


それだけの力を持った作品を展示するのに、天井高が足りていない。
大きく空間を覆い尽くすように広がる作品も、肩をすぼめて、猫背になっているのはもったいない。


織物も木材も、その土地の伝統的な文化の上にある現代的なアート。だから “エル・アナツイのアフリカ” 。
アフリカという場があっての作品。
私はこれまでに、日本の伝統的な文化の上に立ったことがあったかと省みた。

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彫刻家 エル・アナツイのアフリカ
@埼玉県立近代美術館
2011年7月2日(土)→8月28日(日)
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