第4回恵比寿映像祭 映像のフィジカル

今年やっと初めて行けた、恵比寿映像祭。
こんなしっかりした展示を無料でやっていていいのだろうか?と率直に思う。
今年の切り口、フィジカル。私は、映像作品ってただ流されていることが苦痛だったりするのだけど、映像そのものに対しての視点や態度について考える道筋が、とても見やすかった。映像作品をこんなに楽しくみせてくれてありがとう。

いくつか、気に入ったものを。

マライケ・ファン・ヴァルメルダム
《カップル》2010
《イン・ザ・ディスタンス》2010
森の湖畔でベンチに座る年配の男女。長年連れ添ってきた夫婦か、それともずっと一緒に生きてきた仲間か。二人の会話は聞こえないけれど、穏やかで優しい時間。それを部屋の中から眺めるのは、彼らの孫になった気分。様々なアングルから見て回るのは、蝶か蜂になった気分。
どちらにせよ、あたたかい陽だまりの中の幸せ(と感じる)時間に思いを馳せる作品。
(ずっとみていたいから、展示室にベンチが欲しかったなぁ)

前沢知子
《石/枝/草、ノルウェー ノールカップ/フィンランド イナリ》2011
映像の一コマである写真。自身の視線の動きが映像を頭の中に作り出す。自由自在。コマの間を埋めるのも自分自身の記憶や想像。

カロリン・ツニッス&ブラム・スナイダース
《RE:》2010
技術よりも、表現の方が印象が強い。そう、こういうのが、アートだと思う。と、心の中で強く思った作品。目の前にあるプロジェクターが、波打った瞬間に、ん!!と思う。なんだこれ!?と思う。そして、小さくコンパクトに自己完結している作品の姿が可笑しくも微笑ましくもある。

ヨハン/ルーフ
《エンデバー》2010
何も考えずに、ただ、みてしまう。リズムに身体が動き、静寂に身体が止まり。映像の切り替わるリズムが、酸素ボンベで呼吸する感じに思えた。(ちょっと早めだとは思うけれど。)

exonemo
《The EyeWalker》2012
おなじ技術でも、作家によってこんなにも印象の違う作品に仕上げる。技術を使いこなすアーティストは、ほんと面白い。そして、YCAMすごいな。
知らない人の目の中に入っていくの、ドキドキしちゃった。


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第4回恵比寿映像祭 映像のフィジカル
@東京都写真美術館
2012年2月10日(金)→2月26日(日)
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なんか撮影してるなーと思っていたら、Yebizoブログの写真に写ってる...